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「あなたの創造者を覚えよ」 伝道者の書12章 2016/2/11

 

 旧約聖書の詩歌に含まれる本書の著者は1:1において「エルサレムでの王,ダビデの子」と名乗っているところから,伝統的にはソロモンとされてきた。約紀元前1000年の頃のものである。
 

Ⅰ 空の空、全ては空 

 

伝道者(ソロモン王)は権力、富、名誉、名声、快楽を得たが幸せも満足も見いだせなく、その生活は空虚であった。聖書は彼の繁栄(広大な領土、厳かな神殿、きらびやかな宮殿)を記し、主も「栄華を極めたソロモンでさえ」とおっしゃった。また神はソロモンに非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心とを与えられた。それでソロモンの知恵は、東のすべての人々の知恵と、エジプト人のすべての知恵とにまさっていた。Ⅱ列王4:29,

彼は多くの妻(700人の王妃)、側室(300人のそばめ)を持ち、人の望む全てを持っていた。しかし、空しかった!真の満足、喜び、幸せはそこになかった。


12:8「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。」それらは絶対的な幸せ・満足・喜びを保証しない!それらは一時的な快楽、喜びをもたらすだけのもので永続するものではなかった。

 

Ⅱ 必ずやってくる老いと病、死 2~8節

 

ここには人の老化、死を比喩的に描写して若い日に創造主を覚えるべきことを教えている。人は普段自分の死を自覚することは少ない。見ないように、考えないようにする。しかし、死は誰にとっても避けることはできない。必ずやってくる現実である。

 

12:7 ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さった神に帰る。

12:8 空の空。伝道者は言う。すべては空。

 

どんなに栄華を極めた人であっても必ず年を取り衰えていく。そして最後は死を迎える。

 

Ⅲ 自分の創造者を覚えること 1,13,14節

12:1「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。」

我々が創造者を常に心に留め,思い起して,人格的交わりを保つようにという勧告である.最初から神を信じているユダヤ人にとっては,神を「思い起こし」,彼らの心の中心に神を「据え」ればよい。しかし、創造者なる神を知らない日本人にとっては,そのような神が存在することを知り,その神を信じて自分のすべてをゆだね,その神に心の王座を明け渡し,自分の心の中心に据えて,日々を生きるという意味まで含ませないと真の意味を理解することは出来ない。
「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ。」12:13、14

神の創造から始まって審判に至る偉大な時の流れの中で人生を見ることが,人生の意味を正しく理解し,正しい生き方に導かれていく唯一の道である.人間は創造者である神のもとに立ち返って,初めて真の人間たり得るのである。


人の前でなく、全てを知り正しく裁く神の前に生きることの重要性がここに記されている。新約聖書ではイエス様の福音につながっていく。キリストの福音なくしては生老病死の人生の根本的問題の解決はない。神の命令とは何か?Ⅰヨハネ3:23「神の命令とは、私たちが御子イエス・キリストの御名を信じ、キリストが命じられたとおりに、私たちが互いに愛し合うことです。」

老人問題の解決、根本的な死の問題の解決は 物やお金で解決できない。機械的に命を長らえさせるだけでは生き地獄である。神の御子を信じ、永遠の命を頂き、この地上にあっては愛の命令に従うことこそ人の本分である。

 

祈り:天の父なる神様、あなたを信じます。喜んで日々、あなたの御心を求め、行う者となれますように助けてください。アーメン

 

 

 

としてあなたにささげて生きます。家庭、仕事、学校においてあなたの栄光を現す者として歩めるように助けてください。どのようにしてあなたの栄光を現せるか教えてください。アーメン

 

「あなたの創造者を覚えよ

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