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パウロの回心   使徒9章1~19 2015/4/23

 

教会最初の殉教者ステパノが殺される時にも石を投げる人々の服の番をしたばかりか、遠くのダマスコにまでもクリスチャン迫害のために権限を委ねられて出かけて行ったパウロ。そんな彼が天からの光に打たれて回心した。それは宣教の歴史において決定的に重要な出来事。エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土に広まった福音が地の果てにまで伝えられていくために神はパウロという人物を見出し、用いられた。彼の手によって宣教はユダヤ教の一派から世界宗教へと前進していった。

 

Ⅰ 神の全能の力 1,2節

 

迫害者を大使徒に変える神の全能の力。主の弟子たち殺害の意に燃えたサウロは天からの光に打たれ、復活のイエス様に出会いこの方こそメシヤであると知る。生きておられる全能の神だけがこのサウロのような人物を救い大使徒と造り変えることができる。「神は、こんな石ころからでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです。」(ルカ3:8) 神は全能の神、神にとって不可能なことは何一つない。どんな人をも神は救うことがおできになる。私たちは信仰をもって人々の救いを祈ることができる。

 

Ⅱ イエス様と信者の一体性 4,5節

 

主の弟子たちを迫害したサウロ。しかし、イエス様は自分を迫害すると言われた。信者はイエス様をかしらとするキリストの体の一部分。「もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、もし一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。 あなたがたはキリストのからだであって、ひとりひとりは各器官なのです。」(Ⅰコリント12:26,27)イエス様は信者を迫害することをイエス様を迫害することと受け取り、その痛みを感じられ立ちあがられた。まさに神とその民との関係は一体性の関係にある。

 

「彼らが苦しむときには、いつも主も苦しみ、ご自身の使いが彼らを救った。その愛とあわれみによって主は彼らを贖い、昔からずっと、彼らを背負い、抱いて来られた。(イザヤ63:9)このような神の愛に信頼し、神にどんな問題も祈りを持って委ねよう。それは私たちの問題であるだけではなくイエス様の問題でもある。「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」(Ⅰペテロ5:7)

 

Ⅲ 神様の永遠の選び 15節

 

神の民を迫害したサウロ。捨てられ、裁かれても当然。しかし、神は彼を神の働きのために選んでおられた。しかも、世界の基の置かれる前から愛をもってあらかじめ選んでいてくださったのである。「すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前からキリストのうちに選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました。 神は、ただみこころのままに、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられたのです。」(エペソ1:4,5)神は迫害者サウロに自らを現し、使命を与えられた。

パウロの選びには目的があった。それは異邦人宣教、世界宣教であった。そして、彼のそれまでの経験はそのために大きく、豊かに用いられたのであった。 神は私たち一人一人の人生にも計画をもっておられ、私たちの人生を導かれる。私たちも神の計画のために用いてくださる。

 

適用:今日の個所は私に何を教えているか考えてみましょう。

①神様・イエス様について何を学びましたか。それは今のあなたにどんな関係がありますか。

②信者とイエス様の関係について何を学びましたか。その事実はあなたの信仰にどんな影響を与えますか。

③あなたの神様からの使命は何だと思いますか。(あなたは何故今の時代のここに生かされているのですか。自分の生きる意味と目的を見出されましたか。)もし、まだわからなかったら、そのことを神様に祈ってみましょう。

パウロの回心

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